我らが武道は、礼に始まり礼に終わる。
礼とは護身であり、
一つ一つの振舞いに付け入る隙を与えない所作であり、
それが身を護る法であるのです。
護身之術は戦闘から発したもの故に、実に機能本位である。
この身のこなしを、さらに洗練し、
そこに美を見いだすのが白鳳流合気武道です。
当流稽古要諦は重力、一重身、骨意識にあります。
最速、最短に動くことは、武道の真髄であり、
これを可能にするのが重力であり一重身である。
筋肉に意識が向いている間は、
決して力の均等分割は出来ません。
完全に力の均等を成し得るには、
非暴力、つまり非腕力を追求する事になります。
しかし非暴力ではあるけれど無抵抗ではありません。
非暴力とは暴力を使わず抵抗することです。
暴力は腕力ですから、
腕力に頼らず抵抗する事を非暴力といいます。
腕力を使わずに、どのようにして抵抗するのかというと、
それは重力を使うのです。
非暴力を貫徹する技術を以て、骨に意識を置き、
機能を追求することによって
産まれる美しい動作によって技とすることに主眼を置いています。
(実際の動きは、一挙一動に捻じる感覚を消して、自分自身は回転せず体の開閉による身体操作)
白鳳流合気武道の完成は心に在り、
心身の働きを調和させる事を第一とする。
自己の心を知り体を知り、心身の調和を得て、
形の中において自在の働きをする事、
制約の中での自在性から制約の無い
自由の境地に達するまで修業する事を本旨とする。